日本人のソウルフード[ラーメン]

それをお家で簡単に食べられるカップラーメンは日本で生まれた正真正銘の「ジャパンフード」

軽量で日持ちが良く調理が簡単。１食分の食事を想定しているとは思えない金額設定。

毎年のように降りかかる自然災害の度に、一瞬で陳列棚から姿を消し去る非常時必需品でありながら、おしゃれなキャンパー達から「外で食べるカップラーメン最高」と言わしめる万能アイテム。電気ガス水道カップラーメン。

この国をステルスで牛耳る、それが[ジャパニーズカップラーメン]だ。

この日、ついにパンドラの箱が開かれようとしていた。

昼休憩時、充満するスープの香りにチラ見するだけで「それ美味しいの？」と、聞けなかった日々はいよいよ終結する。

事務所のデスクを埋め尽くすカップラーメン達。満を持して猛者たちの推しカップが出揃った。

感染対策も万全だ。さあ、めくろうパンドラのフタを。

判定は２種類のラーメンを食べ比べて「どっちが美味い」かのトーナメント。

独断と偏見の坩堝でこっちの方が美味かったと思う方に票を入れる忖度なしのサドンデス。

最強の名をかけて

[第１回チキチキ！！フクノワスタッフが選ぶ最強カップ麺決定戦]　開催！！！

トーナメントにエントリーしているのはAブロック～Dブロック、全３２種類。

何十年もの長きに渡り、不動の人気を誇る”アレ”や、発売開始から驚異のスピードで売り上げを伸ばし続けている”ソレ”は、本当に美味しいのか。

■□　Aブロック　□■

－－－－１回戦－－－－

１st STAGE

東洋水産　[麺づくり　合わせ味噌]　VS　エースコック　[スーパーカップMAX　熟成味噌]

２st STAGE

ヤマダイ　[ニュータッチ 懐かしの野菜タンメン]　VS　サンヨー食品　[サッポロ一番　カップスター　味噌]

３st STAGE

日清食品　[カップヌードル パクチー香るトムヤムクン]　VS　明星　[至極の一杯　鶏コク醤油ラーメン]

４st STAGE

エースコック　[スーパーカップMAX　鶏ガラ醤油]　VS　サンヨー食品　[サッポロ一番　カップスター　旨塩]

どれも王道と言えるラインナップ。あなたはどっちが好き？

－１st STAGE－

”料亭の跡取り息子”　と　”牧場経営者”

東洋水産　[麺づくり　合わせ味噌]　VS　エースコック　[スーパーカップMAX　熟成味噌]

言わずとも知れた大容量系スーパーカップに、こだわり麺で一世を風靡した麺づくりが挑む。

麺では不利かと思われたスーパーカップだったが名称にMAXを引っ提げ、大改良した姿を堂々披露。もちもちした食べ応えの麺にドロッと絡むスープはやはり美味しかった。

しかし、さすが麺づくり。濃厚過ぎない程良い味噌スープにノンフライ麺が、ダントツの人気を得た。

さすが５分待たせるだけあると手堅く腹ペコたちの票を集めた。どっちが美味しいか、と聞かれればどっちも美味しい。

どちらも味噌スープによく合うモチっとした太麺を使用しているが、麺づくりの麺は一線を画す食感だった。

【　Winner　東洋水産　麺づくり　合わせ味噌　】

－２st STAGE－

”上京してきた北海道の大学生”　と　”居候先のお義父さん”

サンヨー食品　[サッポロ一番　カップスター　味噌] 　VS 　ヤマダイ　[ニュータッチ 懐かしの野菜タンメン]

いやいやこれはやっぱりカップスターの勝ちだろう。なんせカップスターだよ？味のとりこだよ？何コレ野菜タンメンって、見たことないかも・・・。という空気が流れる中、実食！！

「ウマ！！！」　「野菜タンメンうまーー！！」　口々に歓声が上がる。

カップスターはもちろん美味い。普通に美味い。もっちりした麺に少し甘みのある味噌スープがいい。

だが、失礼ながら地味キャラ緑タンメンの意外すぎる美味しさのギャップに全員やられて、まさかの満場一致で野菜タンメンの勝利！

こんなに美味しいと思わなかった、コショウが絶妙に効いたスープがいい、野菜美味い、など大人気。

【　Winner　ヤマダイ　ニュータッチ 懐かしの野菜タンメン　】

－３st STAGE－

”タイのやってみた系ユーチューバー”　と　”一級建築士”

日清食品　[カップヌードル パクチー香るトムヤムクン]　VS　明星　[至極の一杯　鶏コク醤油ラーメン]

不動の人気を誇るカップヌードルは定期的に様々な期間限定アイテムを出すが、中でも話題になっているトムヤムクン。スタッフの中にも既にドはまりし、常備している愛麺家が。対するはこちらも明星からの新シリーズ至極の一杯から、王道の醤油。

こだわりの王道VS変わり種ラーメン。

これは”どっちが美味しいか”と同時に、”トムヤムクンが好きか”によっても左右される戦いとなる。

この味クセになる、酸味とパクチーの香りが絶妙という「トムヤムクン美味しい」派と

絶対”至極の一杯”の方が美味しい「トムヤムクン無理」派で意見が真っ二つに割れたが、トムヤムクン美味い派のスタッフが人数的に上回り圧勝。これが民主主義のやり方か、と波乱の戦いとなった。

魚介風スープにハーブやパクチーのスッキリとした風味と強気の酸味がクセになる完成度の高い一杯。女子ウケ抜群だった。

【　Winner　日清食品　カップヌードル パクチー香るトムヤムクン　】

－４st STAGE－

”イケメン鳶職人”　と　”水族館の飼育員（主任）”

エースコック　[スーパーカップMAX　鶏ガラ醤油]　VS　サンヨー食品　[サッポロ一番　カップスター　旨塩]

安くて一番腹いっぱいになるのはこれだった、と懐かしいスーパーカップだが、格段に美味しくなっている。麺が今風のつるモチに変わり、更にスープも中毒性のあるジャンク感はそのままに、コクのある醤油に。スタッフからも口々に「うん、やっぱり美味しい」と高評価。

しかし、ここにきて野菜の旨味にごま油の香りが食欲をそそるカップスター旨塩が大健闘。

「スープの絡む麺が美味しい」　「ずっと食べていたい」　「断然こっちが好き」

とカップスター支持が大多数だった。

２st STAGEで野菜タンメンに完敗したカップスター味噌だったが、スーパーカップMAX鶏ガラ醤油に、塩で圧勝。

スーパーカップは、麺づくりに引き続き、カップスターにも票を取られ、まさかの１回戦敗退となってしまった。

【　Winner　サンヨー食品　サッポロ一番　カップスター　旨塩　】

Aブロックは１回戦が終了し

東洋水産　麺づくり　合わせ味噌

ヤマダイ　ニュータッチ 懐かしの野菜タンメン

日清食品　カップヌードル パクチー香るトムヤムクン

サンヨー食品　サッポロ一番　カップスター　旨塩

の四つ巴となった。

スタッフの世代と男女比に左右されている感が否めない結果となったが、個性を重視する現代社会において、これほどまでに独断で比較し、一方を切り捨てる作業を続けることは、何らかの何かに抵触しないだろうか。加えて相手は、世界のトップスター　カップラーメンだ。何かの力でスタッフが消息不明になる恐れはないのだろうか。

さて２回戦からはAブロック全８種類の中から、いよいよAブロック王者が決定する。